時知らずの花

始発待ちアンダーグラウンド ムラタ・ヒナギクさんの独り言

夢の中

 

 

 

 

 

 

以下、僕が令和2年12月15日にみた夢の記録であり、フィクションである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今日は式、式?なんかの式、重い目蓋をゆっくりと開き、わけもわからないまま起き上がるとソコは何処か懐かしく見覚えがある天井、、、昔妹と使用していた二段ベッドだった。

なんの式だったっけかな、と頭を悩ませつつリビングに向かおうかとすると二段ベッドの上から妹が降りてきてどこか清々しくどこか悲しい目をしていた。あぁ、思い出した。今日は妹のお葬式だ。

 

「おはよ、お姉ちゃん」

 

「おはよ、、、遂に今日になっちゃったね」

 

記憶が蘇るというよりは埋め込まれるように今現在起こり得る出来事が入ってくる。そう、今日妹は病院で安楽死をさせてもらう。その後にお葬式が行われる。現代ではそれが主流になっており一番キレイなままで、忘れられないままで病院からみんなで見守り会場まで一緒に行くという流れだ。

何故人は死ぬ?命あるものには終わりが来る?昨日まで一緒にゲームしていたよな?なんで安楽死なんか選んだんだよ。でも苦しんで死ぬよりは眠ったように、また起きるんじゃないかって思えるような、そんな亡くなり方のがいいのだろうか。わからない。なんで妹がそれを選んだのかも、わからない。

 

「お姉ちゃん、今日までありがとうね」

 

「……」

 

妹から感謝の言葉を面と向かって、そんな寂しい顔で言われたのは初めての出来事だった。その表情からは今から行われることがドッキリとか嘘とかそんなものではないという証拠にもなった。やめてくれよ、なんだよその顔。目柱が熱くなる。痛い、胸が痛い。本当なのか?

 

「なんで人は死ぬんだろうか」

 

震えながら口を開く。

 

「僕は、僕はもう家族を失いたくない。死なないで、死なないでくれよ、僕が死んでから追いかけてくれよ、旅行行こうねって昨日言ったばかりじゃんか、」

 

言葉と共に涙が溢れだす。妹とは喧嘩もおおいが友達みたいな感覚で仲は良い方だ。当たり前だが生まれた時から知っている。居るのが当たり前の人物がこの世から居なくなるなんて考えたくもない、受け入れたくない。

 

「お前なんか、お前なんか嫌いだけど大好きなんだってば、ごめんね、こんな情けないお姉ちゃんでごめんね、お姉ちゃん弱くて、でもお前のお姉ちゃんでいれてよかったんだよ」

 

嗚咽混じりに伝える。僕は情けないお姉ちゃんだったと思う。そうだな、そうだよな。ごめんな。お姉ちゃんらしいことはできたのだろうか?過去を振り返ってももうこの結果は変わりっこなくて。気が付くと妹もポロポロと涙を流していて、笑っていた。

 

「私は、お姉ちゃんがお姉ちゃんで、お姉ちゃんの妹でよかったよ」

 

二人の鳴き声が部屋に響き渡る。思い出の部屋が更に苦しくさせる。二人部屋、狭くて嫌だったけど大切な思い出の場所。思わず妹を抱きしめると暖かくて、生きてて、なんでこの子が死ななくちゃいけないのかがわからなくて余計に涙が溢れた。

 

「お姉ちゃん、ありがとう」

 

泣きすぎて頭がクラクラする。息が苦しい。僕が代わりに死ぬからお前は生きてくれよ、生きててよ、死んじゃだめだ。今度成人式だろ?晴れ着着るんだろ?頭の中で沢山の気持ちがゴチャゴチャになる。するとプツリと真っ暗になった。

抱きしめていた妹はおらず、数秒の無。ゾワリと背中を撫でる恐怖。なんだ?何が起きた?僕は一体何処に居るんだ?

 

「ウワッ……」

 

ガバリと目を覚ます。さっきと同じ場所。今日は何かの式があって…それってなんの式だったんだっけ?頭がまだ混乱状態だ。ふわふわする。見慣れた天井。あれ、ここは……。

すると部屋の扉を開ける音と共に母の声がした。

 

「いつまで寝てるの!今日結婚式でしょ!早く準備しなさい」

 

「あ……結婚式?誰の……」

 

「お姉ちゃん何言ってんの!私のでしょ!」

 

二段ベッドの上から妹が笑顔で降りてきながら僕に声をかける。母の方に歩み寄りながら「今日の料理楽しみにしててね」なんてしょーもない事を伝えていた。親に結婚式の花嫁姿じゃなくて料理の方を楽しみにさせるのかよ。僕は笑う。いや、うん。そうじゃなくて。

 

「……え、お前結婚すんの……?」

 

「は?うん、お先に(笑)」

 

「嘘だろ????」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガバリと目が覚める。あぁ?ああ…、夢?夢オチが、夢?うん?うーん…?

寝ぼけ混じりに状況を整理する。妹は死ぬ、のが夢で、結婚する、のも夢。ナルホドナルホド。僕は夢を夢の中で見ていてそれで、えっと。

 

おーーーーーん!!!!!!夢でよかったー!!!!!!(寝起きスーパー大号泣女)

 

 

というわけでややこしく頭痛くなる夢を見ました。二段階夢オチ意味わからんすぎてハァ??ってなるよ。夢の中で夢見るなよ。。。

妹は生きてたし結婚もしません。やめてくれ。こんな夢みたよと伝えたら勝手に殺すなって言われました。僕だって殺したくなかったわ!!オメーが勝手に安楽死選んでたんだわ!!ウギィ!!!

とはいえ久々に夢でよかった、、となりました。最近変な夢ばかり見る。楽しいもの見せてくれよ夢。。。朝から疲れたというお話でございました。トホホのホ!!辛すぎ&複雑でおもろかったのでみんなに教えたくなっちゃった。すまんね!ヒャッヒャン!

 

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元気な妹です。いいお姉ちゃんなのでお誕生日プレゼントをあげた写真です。(半年遅れの)

 

てなわけで、今日も元気に健やかにね!僕は今から唐揚げでも食べたいと思います。そいじゃ、おやぽみ。