時知らずの花

始発待ちアンダーグラウンド ムラタ・ヒナギクさんの独り言

ラブレター

 

 

 

 

 

1年なんてあっという間に過ぎ去りますね、増えるのは思い出と年齢、消えていくのは記憶と若さ、必死に繋ぎ止めていますがまだまだ新しく知ることも沢山あります。

 


大人になった僕は綺麗なお姉さんへと変化を遂げましたが、とはいえ小さい頃の写真を見ると顔はわりとそのままだしアナタの顔には似てるし鏡を見る度に勝手に思い出します。

最近は体を少しだけ鍛える事にハマりはじめまして、早く逆立ちで歩ける様になりたいです、公園でいきなり見せてくれたアナタのように。

 


負けず嫌いの性格、そして天才だと思い込んでいる性格、見事に引き継いでおりますが僕のが天才です。そう思い込める天才です。

1番の夢は何でしたか?映画監督?バンドマン?作家?好きな事沢山沢山ありますね、僕も夢が沢山あって、最終的にはお庭でお花を育てながらポメラニアンギブソンと名付けたハスキーと一緒に暮らすのが最後の夢です。因みにポメラニアンの名前はテト太です。それに辿り着くまでにはまだまだ叶えきれない程の目標があり、僕の寿命は27歳なのですが、大変申し訳無いけどそれらを叶えなくてはならないのでもうしばらく逢いにいけないです。

 


まだ世の中は生きづらいです正直、恐らく一生そうかもしれません。しょうがないです、多分この性格ならどの時代を生きようともそういった考えに陥る事でしょう。それでも藻掻き続けられるのは僕の弱さと強さ、どちらもあります。

まぁ結果的にその弱さと強さがうまいこと折混ざって今の僕は立てています、ライブがしたいです、来週からまたライブができます。また見てもらえる場所で必ずやるので待っててください。

 


最近、冒頭にも書きましたが記憶が零れ落ちそうで、苦しくなります。自分の脳のキャパなのか、老化なのか、考える力も衰えた気がして焦りを感じました。アナタとの思い出を忘れてしまいそうなくらい昔の事のように感じ、今の僕に様々な出来事が起こっているからなのでしょうか。いーやまだまだピチピチだし天才ですけど、脳裏に焼き付いた記憶たちが、繋ぎ止めていた思い出が、忘れたくなくてもこんなにも掠れていってしまうことに悲しく、辛く、悔しく思います。

 


きっと既に美化補正されている思い出ばかりな気もします。それでもアナタが勝手にクリアしたゲームとか、夜中に食べていたお菓子を分けてもらった事とか、僕の中でずっと居続けるのは確かだから、今度会えた時に答え合わせをさせてください。くだらない事を話していたいです、でも話すの苦手そうだね、僕と一緒だもんね、そんなときゃ一緒に歌えばいいもんね。

 


とりあえず、これからも僕は負けません、自分に、自分自身に勝ってみせます。己を越えていきますので見届けといてください。

あ、因みにHUNTER×HUNTERはまだ完結してなくて連載が今度再開されます。ワンピースもまだ完結してません。ラフテルの事わかったら教えますね。海賊王になってきます。それじゃ、また来年にでも手紙を書きます。どうか音楽を何処に行っても愛していますように。

 


親愛なる父へ 娘より 2022.10.14

 

 

 

 

 

 

母へ

 


娘は貴方方両親に似てしまいまだまだ夢を追いかけております。始発待ちの3章が始まります。僕の夢はロッキンに出る事、茨城のフェスで娘が歌い踊ってみせますので必ずその目で見届けてください。

あなたが言っていた自分のことは自分でやる、働かざるもの食うべからずというモットーは今でも大切に思っています。口では厳しくそう言っていましたが、優しくて押しに弱くて涙脆くて。きっと私はそんな所がアナタに似ました。靴下脱ぎっぱなしは一生治らなくて申し訳ないなとは思っていますが。

 


そういえば幼い頃に自分の子供が男の子だったら某アイドル事務所に入れたかった、と言っていたのを思い出しまして、あれじゃあまぁ結果的になってるか、となりました。なってないけど、なってるか。

支えなきゃって高校最後ぐらいには思ってたんですけど結局甘えっぱなしで好き勝手生きてしまって、だからこそ早く安心させたいなぁとつくづく感じています。まぁでもあの頃よりは自立できて心も安定しているのでご安心ください。とりあえずいただきストリートはもう僕のが強いので認めてください。

 


お互い好きに生きて辛くなったら支えあえればいいです、そうやってどうか長生きしてください。僕のお母さんはアナタただ一人です。これからもよろしくお願いします。

 

 

 

娘より

 

 

 

妹へ

 


お姉ちゃんですよー

 


お姉ちゃんより