時知らずの花

始発待ちアンダーグラウンド ムラタ・ヒナギクさんの独り言

夜の夏

 

 

 

 

 

久しぶりの1日の休日、梅雨が長い。

洗濯物が乾かなくて、じっとりとした空気に包まれている。昼間に外に出ても空は淀んでいて出てくる汗も肌にへばりついたまま垂れてこないような、むず痒い天気。

 

僕はというと熱を出していた。通りで体が暑いわけだ。

今日は家でずっとスライム遊びをしていた。あいつも最初はひんやりとしてるくせにどんどん僕の体温から熱を奪ってぬるくなっていきやがる。生き物みたいだ。ぬきゃぬきゃと握りつぶす。生きてたら苦しそうだな。生きてたら僕の話し相手になってくれたかな。

 

本当は映画でも観に行こうかなと財布を開いたら底しか見えなかった。

ただレシートだけはたくさん詰まってる。レシートを受け取ってしまう癖がある、せっかく渡してくれたのにいらないですって言えない。そいつを今日は捨ててやってすっからかんにした。こりゃ小学生の財布よりも軽くなってしまったな。ハタチ過ぎた大人でもお年玉はもらえないものかな。

 

映画は諦めてアマゾンプライムでなにか見ようかなぁと色々探してみた。昨日はキティちゃんのアニメをみつけて、すごくすごく懐かしくなったのだ。僕が小さい頃見せられてた作品そのままのものだ。

僕はアニメしか観れない。なんでだかはわからないけど多分幼い頃からずっとアニメ作品ばっかり観てたからだと思う。しかも幼児が見ても楽しめるのが好き。精神年齢が劇的に低い。

もちろん洋画やら邦画やらも今まで何度も観たことあるよ、でもなんだかやっぱりアニメのが『フィクション』だとわかるからなのだろうか。

 

結局、録画してたものが溜まったいた事を思い出してそれらを流しながらぼーっとする。

天気が良くなったらぬいぐるみたちもお風呂に入れてあげてポカポカにしてあげたいなと思いながら抱きしめる。恋人とハグをするとストレスが軽減するんだってよ。僕はそれをぬいぐるみでどうにかやりすごす。

 

登っていく煙、流れる空気。時間だけは勝手に過ぎていく。何もしないのもアレだなと思い久しぶりにスケッチブックを取り出してアイドルさんの似顔絵とかを描いたりして遊んでいた。

絵を描くことはすごく好き、でも自分の絵は上手いとは思わない、でも嫌いじゃない。

丁寧じゃないし雑だし、自由だ。だがそれでいいとも思っている、けどもっとやれるんじゃないかとも思っている。そういうものなのだよ人間は。

 

似顔絵って本当は描くの苦手。僕の中の登場人物にしてしまうから。

一度、『全然似てない!この子はこうだよ!笑、』と言われたことがある。そうですか、でもこの似顔絵は僕の世界のものだから似ても似なくてもその子なんだよ。って言い返したかったけど言葉はでなかった。それ以来似顔絵をあげるのが嫌になった。でも久しぶりにというか、ツイッターでははじめてメンバー以外の似顔絵をあげたかもしれない。たいしたものじゃないけど、少しでも気持ちが伝わって嬉しかった。

 

さて、晩ごはんを食べようと冷蔵庫を開けたものの財布の時と同じような現象。やめたれや。可哀想に。冷えた缶チューハイだけを取り出した。一口だけ飲んで、あ、風邪ひいてたんだと思い出した。悪い子。

 

お布団に潜り込み、SNSを眺める。テレビもSNSもなんだか苦しくて、嫌になった。深く深く逃げたくなって夢の中に潜り込む。夢には今日はアイドルさんは出なかった。しょんみり。

 

そうこうしていたら1日が終わってしまった。しょうみほぼ寝てて終わったんだけど、すごく休めたいい休日を過ごせたのでござる。

ブログを最近かけてなかったから今日は書くぞーって考えてたんだけどしょーもない休日のお話になってしまいました。あらら。

 

最後に少し外に出てみた。晩ごはんを探しにね。

夜になると夏の匂いがする。湿った地面、歩く音、遠い星空、今が夏だったことを思い出す。

秋と冬が恋しい。でも僕の金木犀の香水だけはいつでも秋を連れて来てくれる。ありがとう。

夏の匂い、ってなんだかわからん。でもするよね、するんだよね。誰かに会いたくなるよね。僕は妹に連絡しました。仕事でした。

 

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これは僕が作ったスライムのパンです。

どうでもいいおブログですまんのう、でもそのかわりいっぱい寝て熱は下がりました。えらいです、毎日褒めてください。そんじゃ、おやぽみ。