時知らずの花

始発待ちアンダーグラウンド ムラタ・ヒナギクさんの独り言

数打て 願え

 

 

僕の父は映画監督になりたかったらしい。

 

僕の母は女優さんになりたかったらしい。

 

 

僕が参加させていただいた映画を見た。一瞬だけスクリーンに僕が写った。

『演技』なんてものはお遊戯会などでしかしたことないど素人、顔から火が出るほど恥ずかしくなる。でも、作品の中に僕がいた。僕じゃない、僕。

 

小さい頃、役者さんになりたかった時期がある。

作品ごとに変わる人々、世界、音楽。それらが交わり合い創り出される物ってなんてすごいんだろうか、その中の一部になれたら、僕がそこにいたら何を生み出せるだろうか等と幼い頃なりに思っていた。中学生になったら演劇部に入ろうと思っていたぐらいだ。まぁ僕がいく中学には演劇部は無かったのだけれども。

 

この夢は大きくなるにつれて諦めていくことになってしまった。僕は感受性が多分他の人よりもひどく強く、それが年々増していってしまった。人が演じて出る映画やドラマはまるで自分に何かが起こってしまったかのように感じすぎてしまうことが多くなっていき、気持ち悪くなったり涙がとまらなくなったりしてしまいあまり観れなくなってしまったのだ。

このままじゃもし役者をやれたとしても考えすぎてダメになる、わけわからなくなる、本当に自分じゃなくなってしまうと色々言訳を自分にいいつけて、役者になる夢はいつのまにか諦めていった。

 

でも少なからず一度見ていた夢、ずっと心には残っていたみたいでエンドロールに僕の名前が出た時は馬鹿みたいな感想だがすげえ、ってなってしまい涙がこぼれて。劇中に僕らの歌が流れた時は最高に笑ってしまった。こんなに嬉しいことがあるんだと。

これは紛れもなく僕の抱えていた夢がひとつ叶った瞬間。おい、僕、また夢がかなったぞ。すげぇよ。

 

そしてまた1つ夢ができた。今度は何かの主題歌を歌いたい。僕らの曲で作品をしめくくりたい。今の僕にできる、考えすぎちゃう感受性豊かがパラダイスな奴でも目指せる夢だ。

そしたら父にも、母にも、胸を張って自慢できる。自慢の娘でしょ、って笑って伝えてやりたい。頑張る糧が出来てしまったので僕は今日も考える。さて、ステージ以外でも勝負できるだろうか。やってやりたいな。やってやろうな。夢は増えていく一方だ。叶えてあげなきゃ。

 

あと、こりゃ余談なのだが僕の父は夢が多すぎるボーイだったのでそれを娘は引き継いでます。バンドマンだったよ。そんでもって母も一緒に歌ってたな。どんな家族やねん。(妹は最近八重歯を抜いたそうです)

 

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というわけで、映画『魔法少年☆ワイルドバージン』にほんのすこし出演させていただいております。劇中歌に始発待ちアンダーグラウンドの『HELP ME』も使用されてますので、是非劇場でご覧くださいませ!!

 

12月6日より新宿バルト9さん他で順次公開です。初日の明日は一番でかいスクリーンだってよ!!!ア○雪を抑えて!監督う!一生ついていきます!!魔法使いバトルですね!(違いますね)

 

この世界に愛はある、童貞の魔法使い、僕達の園児服、大人の最高で最強の悪ふざけ。よろしくお願いします。

 

そいでは、おやぽみ。